マンション業界コラムVol.63
さて今回はいきなり音楽の話からはじめたい。
バラク・オバマを応援したWebビデオYes We Canでも広く知られるようになったウィル・アイ・アム(will.i.am)。このビデオがYouTubeにアップロードされると視聴回数がたちまち1000万回を超え、大統領選におけるオバマ支持のムーヴメントを大きく盛り上げた。
彼が率いるヒップホップグループ、ブラック・アイド・ピーズ(Black Eyed Peas) は私のお気に入りのアーティストのひとつだが、音楽の趣味は結構幅広い。例えばトニー・ベネット(Tony Bennett)。80代(年齢)になって艶やかさを増した彼のDVDを観たのをきっかけに、昔のアナログ・レコードをひっぱり出すだけではおさまらず、最新スペックのCDをWeb専門店で探し回ったこともある。
(左)Tony Bennett 、(右)will.i.amともに Wikipedia から
いままで距離を置いていたクラシックでさえも、インターネットでたまたま目にしたCDを買ってしまったりする。私の中でもWebが主流になった。ただそれによって最近は行きつけのレコード・ショップをめぐり歩いて、同じ音楽好きの友人に出会うという偶然の楽しみもなくなり寂しい気持ちがするのも事実だ。
さて自分が欲しいものに瞬時にアクセスできるのがWebの強みだが、何が欲しいのかわからなくても検索しているうちに知識が身につき、選択の幅が広がるという利点もある。何を探すにしても顧客の方が商品に近づいていく時代といえるのだ。
■異なる視点でマンションを見極める「マンション・マーケット」
2009年2月、マンションを独自の視点で考える「マンション・マーケット2009」というWeb企画を期間限定で開催している。結婚、子育て、ペット、あるいは金融、IT関連、ニュースなど、さまざまな分野のWebサイトが「マンション」というテーマで集合したWeb専門店街のような連合企画なので注目していただきたい。
マンション選びについてテーマごとに提唱する「特集ページ」とそのテーマに沿った物件を検索できる「物件一覧ページ」があり、そのままマンションDBの検索エンジンを動かして使うことができる。集まったのは趣味や家族生活、情報文化など多岐に渡る13ジャンル、15~18サイト。興味のある分野から入って、多彩なライフスタイルに対応した記事を読み、マンションのいままで知らなかった情報や検討するノウハウを得られるのが特長だ。
■マンションは「買い控え」から「買いどき」の時代へ
マンションを必要とする一般消費者に目を向けると、雇用情勢の悪化や賃金水準の低迷など問題は深刻化している。そして経済的には失業者の増加、消費の低迷、物価下落などが連鎖して、デフレスパイラルが再来するのではないかという声も聞く。もし悪いことが続くとしたら、逆にもうこれ以上に怖いものはないのではないか。大きな津波が来るとわかっていれば、それに対応するべき気構えができるし、乗りこえるための知恵だって生まれるはずだ。
生活するためにかかせない住宅は、もともと社会情勢の影響を受けるというよりは、家族のライフスタイルの変化によって必要になるものである。そして住宅の分野が活性化されてはじめて一般の消費財が動いていくのは明らかだ。果たして日本のマンションはこれからどうなるのか。そろそろ「買い控え」を通り越えて、品質や価格との見合いで「買いどき」に転じてもいい頃合いだろう。
マンションを品質という面で見ると、2005年から始まった耐震偽装問題とその再発防止の観点で見直された改正建築基準法により、品質重視の傾向が高まった。結果として「高品質のマンション」がちょうどいま現在市場に供給されているわけだが、実はコストも充分にかけられていて、検証してみると納得できる物件が多いといえるかもしれない。
「買い控え」といわれてからずいぶん長い時間が経過したような気がする。ここにきて史上最高レベルの「超低金利時代」の継続見通しや、同じく史上最高レベルの「住宅ローン控除制度」の期間限定実施の見込みが明るい材料として注目されている。



















